
今回ご紹介するのはToys To Artでもおなじみの Sorbet JungleのDeAnne Georgeさんです。彼女は大人気のクロコナナを含め多数のキャラクターのデザイナーとして知られ、それらをモチーフにしたぬいぐるみやピンズなど多数のグッズを手がけています。
また多数のイベント出展でも知られ、北米のアニメコンベンションを中心に年間40個以上のイベントに参加しています。
Toys To Artとしても過去シンガポールやロンドンなど海外イベントにゲストアーティストとして参加していただいたこともあります。
そんな大忙しのDeAnneさんと今回時間を取ってもらいインタビューさせていただきました。
Toys To Art (以下、TTA):まず自己紹介をお願いしていいですか?
DeAnne George (以下、DG) : アメリカ出身でこれまでほぼアイオワ州に住んでいましたが去年インディアナに移りました。
アートに関しては子供のころから興味があり、小学校の美術の授業から始まり大学では商業美術を専攻していました。卒業後は自己流でスキルを磨き続け今に至ります。今でも新しい技法などを吸収して能力を伸ばすように努力しています。

TTA:製作の際に影響を受けたものはありますか?
DG:作品を作る際に影響受けるのは自然、動物、アニメ、食べ物や出会う人たちなど多種多彩です。また世の中の才能あるアーティストからも当然刺激を受けます。これらすべてが私の創作意欲を刺激し、より良い作品を作る活力になっています。

TTA: Sorbet Jungleの事も紹介していただいていいですか?
DG:2010年の7月に始まりましたが、最初の商品は能力が違う3匹のキツネのキットでした。実は今このキツネのデザインはブラッシュアップをしていて、みなさんの前に再登場する日も近いのでお楽しみに!
この最高なスタートをきっかけに、Sorbet Jungleはみなさんのお力添えもありましてここまで大きくなることが出来ました!

TTA:毎回ブースをみると驚きますが、びっくりするほどキャラクターやグッズをそろえていますよね!
DG:もうデザインと商品の製作が本当に好きでたまらないです!新しい作品や楽しいアイデアを仕事に取り込んでいるときは最高に幸せな気分になります。誰でもそうですがやっぱり興味ないモノを作るのは退屈なので、作ってる方も当然そうですがお客さんにもいつも新鮮で新しい物があった方が楽しいと思って用意しています。
個人的にですが、グッズの中でも玩具とぬいぐるみが一番好きでよりよいモノを作る方法を常に模索しています。ただ現状キャラクターのデザインが出来るのが私一人の為、アイディアが商品になるまで時間かかってしまいます。自分がデザインする際の信念として、通常玩具やぬいぐるみに興味が無い人たちでも興味を持ってもらえる魅力あるデザインを作ることを心がけています。またそれぞれのキャラクターにSorbet Jungleの世界の中での独自の物語を持たせることも意識しています。
またグッズそれぞれに独自の良さがあり、例えば私の作品「4 cats of Meowmageddon」に登場するLucyという食べるのが大好きなキャラクターがいますが、以前製作したTシャツだと食べ物を彼女の周りに描くことでそれをうまく伝えることが出来ました。ただぬいぐるみの場合キャラクター単体ではせっかくの食いしん坊キャラをファンに伝えるのが難しく感じました。

TTA:あなたの作品には共通の世界観はありますか?
DG:まだ作品ごとに調整していますが、基本的な世界観は各キャラクター共通です。ベースのコンセプトはかわいい動物+たのしいそうな食べ物に少しの言葉遊びの組み合わせです。言葉遊びの要素はそういう遊びが個人的に大好きだからです!ここだけはどれだけバカにされても、使い勝手がよくて誰にでも引っかかるものだと思うので意地でも続けます!笑ってもらえるかはさておき、誰でも理解できるもので考えるのもすごい楽しいので絶対やめられません!
この辺は常に新しいモノを考えています。最近ですとNyagiri, Doenut, Koigi, Bon Buns ..など発想が止まりません。うまくハマるときは言語をミックスしますが、普段は英語か日本語で作ります。

TTA:多くのキャラクターの中でクロコナナが一番人気だと聞いていますがどういうキャラクターか紹介していただいていいですか?
DG:クロコナナはたまにある思いついた瞬間「これだ!」って分かる特別なアイディアでした。食べ物ベースの動物をちょうど作りたいと考えていたときで、良く使う人気の動物(犬、猫、キツネ等)以外でやりたいと考えていたらひらめきました。クロコナナはひらめいた瞬間にすぐ頭の中の絵からすぐに書かないと永遠に失いそうな不思議な感覚が有ったことを鮮明に覚えています。紙に描いたあの瞬間もう頭の中で描いたものが完璧に目の前にあるという特別な瞬間を味わいました。正直説明しにくいですが、みなさんも人生で一度ぐらいは感じた事がある特別な感覚であるのは間違いないです。
またこの日に参加した、ファンとの合流イベントでバナナに顔を書き込んだものがその後のクロコナナの原型となりました。
クロコナナの物語ですが、バナナは元々ワニではなくバナナとしてその生涯を始めたところから始まります。すくすくとバナナとして育っていたある時、彼の運命はある悲劇によって一転してしまいます。嵐の夜に強風に襲われ彼は木から落ちてしまいました、本来ならそのまま孤独の中で彼の生涯は幕を引くはずでした… しかしこの時に奇跡が起こります!たまたま現れたワニの集団に保護されてこのバナナは救われました。その後、彼らとの生活を通してワニ達の慈愛に触れこのバナナはクロコナナになりました。

TTA:あなたの作品はおもちゃとアートのどちらだとかんじていますか?
DG:現在は製作している商品の半分以上が玩具関連だと思います。残りの半分はアパレルやアクセサリーになります。他の商品ももちろん好きですが、やっぱり自分の中では玩具が一番好きです。
TTA:今のアートトイブームにはどういった印象を持っていますか?
DG:このブームのおかげで多くの事が出来ているという印象を持っています。子供のころからおもちゃデザイナーを志していた人間として、この世界とその可能性のドアを開いてくれたのがこのブームだったと思います。
またアートトイの市場が成熟したことで、アートとしての玩具という認識が世間に広がったと感じます。作品製作の努力や込められた発想を考慮するとアーティストへの世間の評価はもっと上がってもいいのではと考えています。
TTA:良く出展している玩具関連のイベントはありますか?
DG:毎年必ず出ているのは11月のデザイナーコンでそろそろニューヨークのファイブポインツフェスにも足を延ばそうかと思っています。また拠点がアメリカに有りますので海外のイベントはそれほど出ていませんが、過去STGCC,東京コミコンやTTE等アジアのイベントにも参加したことあります。今後もチャンスがあれば世界各国のイベントに参加出来ればと思ってます。
普段は北米のアニメ系イベントを中心に出展しています。以前からアメリカのアニメとデザインもストーリー性も全く違う日本のアニメに惹かれるものを感じていました。
ただ18年前に初めてのアニメイベントに行くまで周りにアニメ好きがいなくて、この世でアニメ好きな人なんてきっといないんだろうな~って思いながら会場に行ったことは鮮明に覚えています。その後はじめてイベントで自分の作品を販売したのが9年前になりますが、今では笑い話ですが売り上げでイベントの参加費が払えたことで大喜びしてた記憶があります。まさか9年後これで生計を立てられるとは当時は夢にも思っていませんでした。

TTA:今集めてるものは有りますか?また一番好きなおもちゃなどありますか?
DG:昔からいくつか集めているものはありましたが、今は日本製のソフビや動物の剥製ですかね。最近のお気に入りは小夏さんやナカザワショーコさんやHorrible Adorables等になります。
趣向として独創的でかわいいデザインが好きなのでそういうものを常に探しています。キモかわいいならなおいいです!
TTA:今進行している作品などおはなし出来るものはあります?
DG:今いくつかの作品が進行していまして、早く皆さんにお見せするのが楽しみです!話せる範囲内だと、今製作中の Bon Bun と Ice Cream Snakes Charactersは年内に仕上げれたらと思っています。
TTA:日本のファンになにかメッセージありますか?
DG:いつも私の作品を愛してくれてありがとう!また近いうちに日本で皆さんにお会いすることを楽しみにしています!

TTAで販売中のSorbet Jungleの商品一覧をご覧になる場合は下のリンクからごらんになることが出来ます。
→ http://bit.ly/TTA-Sorbet
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